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俺の幼馴染

第2章 三井 薫 #とは

「んで、どうやって抜いてんの?」

あれから一行に口を開かずスルーを決め込んでいると、質問が再度繰り返される。

恥ずかしいものは恥ずかしい。

頬が赤くなっているのは鏡を見なくてもわかるし、身体の温度が急上昇しているかのような錯覚も覚えた。

「言えってば。」

俺は俯いたまま少し顔を上げて薫を見ると、頬杖をついてにやにやと楽しそうに此方を見ていた。

畜生、ドSめが。

「言っちゃえよ。楽になるぞー?」

更に煽られると、俺の全身は赤く染まり、羞恥と苛つきで肩はぷるぷると震え出す。

…言ってしまうしかないのか?

段々と考えることを放棄していく。

薫の言葉に操られ、ついに俺は口を開く。

「あ…う…。寝る、前、に…布団の中…で…。」

吐き出してしまうと、もうどうでもよくなる。

「ふぅーん。おかずは?」

まだにやにやと笑いながら、俺を見詰める薫。

「……ねっと…で、えーぶい…。」

「ジャンルは?」

…しつこいなあ…。

「…SMもの。」

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