
俺の幼馴染
第4章 液晶画面越しの関係
「おーい、田中。ちょっとこいつ借りてっていい?」
「おー!いいよー。」
流石、顔が広い。
薫の友達の数は計り知れない。
恐るべし薫。
「ほら、 許可取れた。」
どうだ、とドヤ顔をかまされ、俺はその無駄に綺麗な顔立ちに少しイラっとする。
「やっぱいかない。」
「何でだよ、いくぞー。」
俺の腕を引っ張る薫に、少しだけ抵抗してみると、ぐいっと強く引っ張られた。
そのまま屋上の扉から階段の踊り場に出る。
「ちょ…っ。」
誰もいない階段の踊り場で、またもや俺は抱き締められた。
そのまま薫の勢いは止まらず、首にかぷりと噛み付かれる。
「うおっ!いってえよクソ野郎!」
「ハッ。色気の無い奴〜。」
「俺に色気を求めるな!」
ちょっとした言い合いになり、俺は久しぶりに口が悪くなった気がした。
でもそれが少しだけ楽しくて、ふっと微笑んでしまう。
「何笑ってんだよ。」
そういう薫も笑っていて、俺は思わず突っ込む。
「お前も笑ってるじゃん!」
「はいはい。教室行くぞー。」
軽く流されて、俺はまた引っ張られる。
それが悔しくて、隣に並んで歩いてみたり、少し前に出て歩いてみたりした。
「おー!いいよー。」
流石、顔が広い。
薫の友達の数は計り知れない。
恐るべし薫。
「ほら、 許可取れた。」
どうだ、とドヤ顔をかまされ、俺はその無駄に綺麗な顔立ちに少しイラっとする。
「やっぱいかない。」
「何でだよ、いくぞー。」
俺の腕を引っ張る薫に、少しだけ抵抗してみると、ぐいっと強く引っ張られた。
そのまま屋上の扉から階段の踊り場に出る。
「ちょ…っ。」
誰もいない階段の踊り場で、またもや俺は抱き締められた。
そのまま薫の勢いは止まらず、首にかぷりと噛み付かれる。
「うおっ!いってえよクソ野郎!」
「ハッ。色気の無い奴〜。」
「俺に色気を求めるな!」
ちょっとした言い合いになり、俺は久しぶりに口が悪くなった気がした。
でもそれが少しだけ楽しくて、ふっと微笑んでしまう。
「何笑ってんだよ。」
そういう薫も笑っていて、俺は思わず突っ込む。
「お前も笑ってるじゃん!」
「はいはい。教室行くぞー。」
軽く流されて、俺はまた引っ張られる。
それが悔しくて、隣に並んで歩いてみたり、少し前に出て歩いてみたりした。
