
BL短編
第3章 手に入れたい
退室を促すまで、そこでぼんやりしていた花村は、僕が話しかけると我に返り、炭酸飲料を一気飲みした。
「よく炭酸なんて一気飲みできるな!」
「...ンジ」
「え?」
「今度こんな悪戯するならオレンジジュースにしろ!帰る!」
逃げさるように花村はその場から消えてしまった。
「オレンジか...一番ありえないと思った組み合わせが正解だったんだな。」
あれから4日?くらい経っただろうか。
指が触れたり、肩がぶつかると花村は物凄くびっくりした顔をするが、それさえなければ僕らの関係は良好だった。
化学と数学が好きらしい花村は、その2つだけは僕の解く答えを見つつも、どうしてこうなるのかわからないようで不思議そうにした。
理屈さえわかってしまえばこの2つは勉強しそうだな、と思った僕はそこに絞って、興味を引き出すように、あまり勉強していると思わせないように、花村に勉強させた。
相変わらず、花村は一度寝始めると揺さぶっても全く起きず、僕は毎日のようにオレンジジュースを買っては、頬や耳や手などに冷たい缶を押し付け起こした。
「よく炭酸なんて一気飲みできるな!」
「...ンジ」
「え?」
「今度こんな悪戯するならオレンジジュースにしろ!帰る!」
逃げさるように花村はその場から消えてしまった。
「オレンジか...一番ありえないと思った組み合わせが正解だったんだな。」
あれから4日?くらい経っただろうか。
指が触れたり、肩がぶつかると花村は物凄くびっくりした顔をするが、それさえなければ僕らの関係は良好だった。
化学と数学が好きらしい花村は、その2つだけは僕の解く答えを見つつも、どうしてこうなるのかわからないようで不思議そうにした。
理屈さえわかってしまえばこの2つは勉強しそうだな、と思った僕はそこに絞って、興味を引き出すように、あまり勉強していると思わせないように、花村に勉強させた。
相変わらず、花村は一度寝始めると揺さぶっても全く起きず、僕は毎日のようにオレンジジュースを買っては、頬や耳や手などに冷たい缶を押し付け起こした。
