テキストサイズ

さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第3章 SideⅢ(沙絢)~Merry go round~

 それは沙絢の本心だ。たとえ彼がオレオレ詐欺の常習犯だとしたら、それは哀しいことだけれど、それで彼を嫌いになったりはしない。もちろん、止めるように説得はするだろうけれど。
 男は沙絢を見ようとはせず、前方を見つめたままで言った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ