テキストサイズ

陽だまりの仮面 -嘘-

第13章 失恋

「おはよ。琉愛」



何ら。

いつもと変わらない笑顔の

何ら。

いつもと変わらない声色の花木君が、当たり前のように自転車に跨ってこっちを見てて




「………え?」



「ほら、遅刻しますよ?」




完全、戸惑い100%。

思考もフリーズ状態のあたしに、ニコリと微笑み後ろに乗るよう促す彼。




花木君は、あたしの予想をはるかに裏切り


いつもの通り、変わらずそこに居た。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ