テキストサイズ

陽だまりの仮面 -嘘-

第13章 失恋

――――いつもは。



玄関を開けると花木君がチャリで待っててくれて。

そこから、いつものように後ろに乗って2人で登校。


それが、最近のスタイルだった。





……だけど





流石に今日は居ない…よね?



昨日、あたしを振ったばっかだもん。

振ったと同時に恋人ごっこは解消されてるハズ。

そもそも、恋人ごっこの一貫で朝と放課後一緒に居たんだもん。


だから、もう今日は居ないよね。




…寧ろ、居てくれてないほうがあたし的には良いけど。



居たら、昨日の今日でどんな顔していいのか凄く困るし、凄く気まずい…。




まっ、居るわけないか!




あたしは、玄関横の鏡でニッコリ笑顔の練習1回。



よし!今日も最高の笑顔だ!!




「じゃぁ、行ってきます!」


「気をつけて行っておいで~~」



「はぁーい!」




気分を無理矢理上げて、勢い良く玄関ドアを開け、飛び出した瞬間







!!!!!?







そこにあったのは、まさかの光景。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ