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陽だまりの仮面 -嘘-

第13章 失恋

花木君のキスの謎。

自分のまだ整理つかない想い。



それらが頭の中や胸の中でぐっちゃぐちゃに入り乱れ、ギュッ、とも、チクッとも痛む胸を抑えながら


あたしは、何らいつもと変わらない日常へと溶け込むように

制服へ袖へ通し、寝不足で酷い顔をシャキッとさせ

やる気ない髪の毛に気合い注入。

ドライヤやコテを使い、復活。





「よし!」





鏡に映るあたしは、いつもの牧村琉愛で。

自他共に認める良い女の、牧村琉愛がそこに居て。


そこには、まさか失恋したなんて誰も思わない牧村琉愛が映ってた。




「完璧!」




変身、完了。


気合い、完了。




いざ、学校へ!!!




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