
陽だまりの仮面 -嘘-
第10章 初デート
「ね?
美味しいでしょ?」
なんて、平然と微笑みながらあたしに言葉を向けてくれちゃってるけれど
「結構、クリームが美味しいですよね~」
なんて、クリームパスタに語ってくれちゃってるけれど
味わえない!
味わえるわけがない!!
クリームパスタの味は確かに口の中に広がっていて、さっきまで食べてたトマトパスタの味なんてすっかりかき消されちゃってるけれど
そんな事より何より……
さりげにパスタを食べさせて貰ってしまった事。
さりげに所謂世間でいう
THE 関節チュウ
なるモノをまさかの、このタイミングで体験してしまった事。
…いや。
体験、させて貰えてしまった事…?
そっちの方に全神経が集中してしまって、味なんて分からない。
ううん。
寧ろ、味なんでこの際どうでもいい。
目の前でニコニコとふわっとした笑みを浮かべ、相変わらず肩肘付いてあたしを見る花木君の視線に
あたしの心臓は最大級に煩く鳴り響き
あたしの頬は、これでもか!ってくらい熱を帯び、熱くなる。
美味しいでしょ?」
なんて、平然と微笑みながらあたしに言葉を向けてくれちゃってるけれど
「結構、クリームが美味しいですよね~」
なんて、クリームパスタに語ってくれちゃってるけれど
味わえない!
味わえるわけがない!!
クリームパスタの味は確かに口の中に広がっていて、さっきまで食べてたトマトパスタの味なんてすっかりかき消されちゃってるけれど
そんな事より何より……
さりげにパスタを食べさせて貰ってしまった事。
さりげに所謂世間でいう
THE 関節チュウ
なるモノをまさかの、このタイミングで体験してしまった事。
…いや。
体験、させて貰えてしまった事…?
そっちの方に全神経が集中してしまって、味なんて分からない。
ううん。
寧ろ、味なんでこの際どうでもいい。
目の前でニコニコとふわっとした笑みを浮かべ、相変わらず肩肘付いてあたしを見る花木君の視線に
あたしの心臓は最大級に煩く鳴り響き
あたしの頬は、これでもか!ってくらい熱を帯び、熱くなる。
