
陽だまりの仮面 -嘘-
第10章 初デート
「いいい、いいよっ!!
花木君が食べなよ!!」
これでもかってくらい顔の前で両手をブンブンと左右に振りながら拒否ってみるけれど
「ほら?」
優しい眼差しを眼鏡の奥から向け、一向に差し出すフォークを引っ込める気配のない花木君。
いやいやいやいや!
花木君、あなた……
所謂、“あ~んして?”状態を狙ってますよね!?
こんな公共の場であたしに!?
し、しかも花木君のフォークで!?
無理無理無理無理!!!!
「いや、あたしはいいから花木君食べて?」
「僕、十分食べましたし」
「さ、最後まで食べちゃいなよ!」
「最後の一口を琉愛にあげようと思ってるんじゃないですか」
「あああ、あたしまだ残ってるし!だから花木君はそれ、食べて?」
「琉愛?ほら、」
「いや、ほんとにいいか――――
………ッッ‼‼??」
全力で拒否ろうとした瞬間
口の中に広がる、あたしのパスタとは全然違う
クリームパスタの味。
そして
「どう?美味しいですか?」
眼鏡の奥の綺麗な目を細め、にっこりと笑う
「~~~~~~~ッ!!」
花木君。
花木君が食べなよ!!」
これでもかってくらい顔の前で両手をブンブンと左右に振りながら拒否ってみるけれど
「ほら?」
優しい眼差しを眼鏡の奥から向け、一向に差し出すフォークを引っ込める気配のない花木君。
いやいやいやいや!
花木君、あなた……
所謂、“あ~んして?”状態を狙ってますよね!?
こんな公共の場であたしに!?
し、しかも花木君のフォークで!?
無理無理無理無理!!!!
「いや、あたしはいいから花木君食べて?」
「僕、十分食べましたし」
「さ、最後まで食べちゃいなよ!」
「最後の一口を琉愛にあげようと思ってるんじゃないですか」
「あああ、あたしまだ残ってるし!だから花木君はそれ、食べて?」
「琉愛?ほら、」
「いや、ほんとにいいか――――
………ッッ‼‼??」
全力で拒否ろうとした瞬間
口の中に広がる、あたしのパスタとは全然違う
クリームパスタの味。
そして
「どう?美味しいですか?」
眼鏡の奥の綺麗な目を細め、にっこりと笑う
「~~~~~~~ッ!!」
花木君。
