
陽だまりの仮面 -嘘-
第8章 夕陽と泪味 ②
「ん――――っっ!!!」
あんた――――っっ!!!って叫んでみたけれど、口元覆われてるせいでその通り橘には伝わらず
「何?何て言ってるの?」
気持ち悪いくらいニタニタさせながら、じわりじわりとあたしに近付く橘。
橘ごしに図書室のドアへと視線を向ければ、擦りガラス越しには1人の人影さえもなくて
さっき、そこに居たであろう花木君も鍵が閉まってるからあたしが居ないと判断したんだと思う。
きっと、教室に戻ったんだと思う。
……てか。
マジで。
マジでコイツ、なんなワケ?
「ねぇ、俺の名前呼んでみてよ」
アホか!
口元お前が塞いでんだろうが!!
「んんっっ!!!」
手を退けろやボケ!!!
と必死に言ってみるけどバカみたいにニタ付き顔の橘に当然伝わるわけもない。
寧ろ、伝わっててこの状態だったらマジでどうしてやろうかと思う。
というか。
マジで、急所蹴り上げてやろうか…。
あんた――――っっ!!!って叫んでみたけれど、口元覆われてるせいでその通り橘には伝わらず
「何?何て言ってるの?」
気持ち悪いくらいニタニタさせながら、じわりじわりとあたしに近付く橘。
橘ごしに図書室のドアへと視線を向ければ、擦りガラス越しには1人の人影さえもなくて
さっき、そこに居たであろう花木君も鍵が閉まってるからあたしが居ないと判断したんだと思う。
きっと、教室に戻ったんだと思う。
……てか。
マジで。
マジでコイツ、なんなワケ?
「ねぇ、俺の名前呼んでみてよ」
アホか!
口元お前が塞いでんだろうが!!
「んんっっ!!!」
手を退けろやボケ!!!
と必死に言ってみるけどバカみたいにニタ付き顔の橘に当然伝わるわけもない。
寧ろ、伝わっててこの状態だったらマジでどうしてやろうかと思う。
というか。
マジで、急所蹴り上げてやろうか…。
