陽だまりの仮面 -嘘-
第8章 夕陽と泪味 ②
―――今更なのかもしれないけれど。
砂羽の言葉が胸をつんざいた。
“ごっこ”をやってる時点で“恋人”にはなれない事なんて、分かってるんだよ。
あたしは好きだけれど、花木君はあたしに集るアホ共から気を反らすために提案してくれただけだ、って事。
自転車の後ろに乗せてくれたのだって
昨日の罰ゲームだって
――――そして………
花木君に気付かれないように、頬杖付いたまま自分の髪で隠しながら
花木君を横目でチラリ。
いつもなら、黒板を真っ直ぐ見据えながら、ノートを取ってる彼の横顔にドキドキするけど
今日は、横顔じゃなくて……
どうしても視線が花木君の“唇”へ行ってしまい
昨日の事を想い出して胸が激しく鼓動し始める。
あたし……
花木君に、キス…されたんだよね…
……頬にだけど。
砂羽の言葉が胸をつんざいた。
“ごっこ”をやってる時点で“恋人”にはなれない事なんて、分かってるんだよ。
あたしは好きだけれど、花木君はあたしに集るアホ共から気を反らすために提案してくれただけだ、って事。
自転車の後ろに乗せてくれたのだって
昨日の罰ゲームだって
――――そして………
花木君に気付かれないように、頬杖付いたまま自分の髪で隠しながら
花木君を横目でチラリ。
いつもなら、黒板を真っ直ぐ見据えながら、ノートを取ってる彼の横顔にドキドキするけど
今日は、横顔じゃなくて……
どうしても視線が花木君の“唇”へ行ってしまい
昨日の事を想い出して胸が激しく鼓動し始める。
あたし……
花木君に、キス…されたんだよね…
……頬にだけど。
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