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陽だまりの仮面 -嘘-

第8章 夕陽と泪味 ②

だから

恋人ごっこを花木君と始めてたまに見る事が出来る笑顔が、凄く優しいって事だったり


たまに……人格が変わったかのように変身してみたり


だけど、それが凄くドキドキするほどカッコよく感じてしまったり


“罰ゲーム……”


妙に艶やかな、ゾクッとしてしまうような表情をするとこだったり


陽だまりの中、読書してる姿がとてもカッコよかったり

一際、耳に通る声が凄く心地良かったり



そんな、花木君の素敵さは全て説明をカット。


砂羽が花木君をタイプじゃないって事は知ってる。

砂羽は読書なんかに興味無いし。

眼鏡男子にも興味無いって事は知ってる。




『花木みたいな男は苦手』


って言ってたのも記憶に残ってる。


だけど




花木君の魅力に気付くのは



あたしだけがいい……。




なんて、思っちゃうんだ。



だから、砂羽にも花木君の魅力は内緒。






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