テキストサイズ

陽だまりの仮面 -嘘-

第8章 夕陽と泪味 ②

それからは。


予想通り、砂羽の


『何で!?何で花木!!??』


必殺、何で何で攻撃。

その攻撃を交わす事なく、



「何でって、好き…だから?」



真向から勝負に挑んでみたあたし。


それでも、『何で花木なのか分かるように説明して!』という攻撃をひたすら受けて。



『どこが好きなわけ?!』


「んー、本をいつも読んでるとこ?」

『なんじゃそりゃ!』



砂羽に伝わりにくいように。

花木君の良さが、花木君の魅力が砂羽に伝わりにくいように説明。



……だって……。



花木君の良さを分かるのはあたしだけで居たいと思うから。


誰も気付いてないなら、気付かないままで居て欲しいと思うから。


花木君の魅力はあたしだけが気付いてて居たいから。



他の人に…気付いてなんて欲しくない。



だから、伝わりにくいように砂羽は親友だけれど

それでも、伝わりにくいように説明した。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ