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陽だまりの仮面 -嘘-

第8章 夕陽と泪味 ②

『で、』


「ん?」


『何で、その“恋人ごっこ”をあの花木とするわけ?』


「へっ!?」


『いや、何で“ごっこ”の相手が花木なわけ?』


「何でって……」


『別に他に琉愛に似合う男いくらだっているのにさ?

木山だって見てくれはいい男なのにさ。

どーしてショボい眼鏡の花木なわけ?
何か脅されてんの?』



って、琉愛があんな男に脅されるわけないかぁー♪

ってケタケタ受話口で笑う砂羽。



………いやいや。あんた…。



花木君に謝れ。

そして、あたしにも謝れ。



あたしが脅されてまで恋人ごっこんんてするわけないし。

ましてや、そんな面倒臭い“恋人ごっこ”自体


するわけないし。


あたしがそんな事を花木君としてる理由なんて1つに決まってる。




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