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陽だまりの仮面 -嘘-

第7章 夕陽と泪味

普段、ホントに無表情の人がちょっとし表情を見せるだけでその表情は凄く特別なモノになるみたいで。


花木君が何気に見せた、軽い微笑。


何気なく笑ったんだろうけれど

何気なく、フッと笑って見せたんだろうけれど


それだけでも、あたしの心臓はハンパなく煩く音を立てる。


元々、授業に集中出来てなかったあたしは、それ以降も更に授業に集中する事もなく




キーンコーンカーンコーン




「琉愛、帰りましょうか」


「あ、うん!」




ドキドキする心臓を抑えながら、相変わらずヒソヒソ、どやどやと煩い教室を2人で後にした。




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