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陽だまりの仮面 -嘘-

第5章 キラキラ

ハァ……。


と、小さく息を吐きながら

あたしの手から制服を取って、上着を着る花木君の姿が

何故だかちょっとセクシーに見えてしまって


思わず、ドキッとしながらも見とれてしまうあたし。


だけど、そんなあたしに花木君はすっごく静か~に怒ってるのか



「普通、起きませんか?」



呆れた声で、寝過ぎでしょう、って言うけれど

だったら、逆に言わせて貰うと



「起してくれても良かったかな~?みたいな。エヘッ♪」



本選ぶ前に揺さぶったりして起してくれれば良かったじゃん。

なんていう、責任転換してみるあたし。



「起しましたよ」


へ?


「何度も何度も、名前を呼んで起しましたよ」


「……あたし…は?」


「起きるどころか、爆睡でした。

どんだけマジ寝ですか。」




嗚呼……。


穴があったら入りたい…。







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