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陽だまりの仮面 -嘘-

第5章 キラキラ

責任転換してみるも、無残に失敗。



「す…すみませんでした…」



凄く恥ずかしいんですけど、あたし。

起して貰った記憶さえも無いんですけど、あたし。


ったく…。


どんだけ隣りで爆睡かましてんだよ、あたし!




……でも。



でも、でも、でも!


元はと言えば、本ばかり夢中になっちゃってる花木君にだってやっぱり責任があるじゃん。



花木君、本読む。

あたし、暇。

室内、ポカポカ。

花木君、まだ本読む。

あたし、マジで暇。

あー、寝る。



これ、絶対自然な流れじゃん。


あたし、寝るしかないじゃん。



なんて、“じゃん”の3段活用みたいな事を1人悶々と思ってると




「不満があるなら、どうぞ?」




眼鏡を上げながら、不満を言えという花木君が不満そうな顔して

そう言った。




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