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陽だまりの仮面 -嘘-

第5章 キラキラ

――――へっ!?



この声って…………。



ゆっくりと後ろへ振り返ると、



「僕の制服持って、どこへ行くんです?」



右手に本を2冊持った花木君が、あたしの真後ろに怪訝そうな表情で立っていた。




「あ、ありゃ……?」



ななな、何で真後ろに?!


さっき図書室を見渡した時は花木君の姿はなかったはず。


どこから現れた?


しかも…。


いつも無表情な癖に、今の花木君は眉間の皺が深くて。




………はっはーん。




あれか。


うんうん。


俗に言う





怒ってるってやつか!?









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