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花は月明かりに濡れて~四つの恋の花~

第8章 三つめの恋花  桜いかだ 其の壱 

 娘の口から出た予期せぬ言葉に、鰯をつついていた弥助は、はたと顔を上げた。
―内職っていったって、一体、何を始める気だ?
 父の問いに、娘はあどけないともいえる笑みを見せ応えた。

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