テキストサイズ

やっと、やっと…

第9章 暗い闇の中




圭介が露わになった
鎖骨を撫でる




「―――っ」




「唯、綺麗だよ・・」




怖くて、声がでなかった




「下も、脱いでよ」





私はショートパンツに手をかけてとどまる




「早く」





圭介に言われるままに
私はショートパンツを脱いだ


上下下着だけの状態


恥ずかしさよりも
恐怖に襲われる






圭介は私の下着に手をかけ
まずは上を外してしまう





私は慌てて胸元を手で隠す




「隠さないで・・」




圭介はそういって私の手を外す
そして私を引き寄せ
自分の上に座らせる


圭介の顔の前に
私の胸が近づく




圭介は私を引き寄せ
乱暴にキスをした





「・・んっ・・・は、ぁ」





唇が離れる度に声と
圭介の吐息が漏れる






「唯、舌出して」






「え・・・」





「早く」





もう、拒めなかった
圭介が催促する度に
恐怖が蘇って、
抵抗なんてできなかった




言われるがままに
恐る恐る舌をだす



「もっと出して」



私がさっきよりも舌をだすと



「――んっ!」



・・・ちゅるっ



圭介がその舌に吸い付いてくる



静かな部屋に
卑猥な水音と二人の吐息が響く





(こんなこと、したくないのに)





私はまだ震えていた
圭介が別人のように思える



嫉妬する圭介は、怖い





もう・・・

全て耐えるしかなかった





ストーリーメニュー

TOPTOPへ