
やっと、やっと…
第9章 暗い闇の中
「唯ーー!」
部屋の外から
お母さんの声がする
その声で緊張が途切れ
私は立ち上がり部屋から出た
すると、
「お母さんちょっと買い物いってくるから、帰り6時過ぎちゃうかもしれないけどよろしくね」
そんな・・・
「わ、わかった」
「じゃあね、圭介くんに何もしてあげられないからごめんねって伝えておいてね」
そういってお母さんは家から出て行ってしまう
今家には圭介と自分だけ
今は、まだ2時
あと4時間はある
お母さんがいないなんて
(どうしよう、
このままじゃ本当に・・・)
絶望的な気持ちになりながら
部屋に戻る
―――――・・・
部屋に入ると
圭介がベッドに座っていた
