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仙境綴~美しき仙界の王と身を捧げる少女~

第6章 三つめの物語~砂漠の鷹~

 更に静寂が続き、修明は漸く動き出した。翠華は急いで眼を閉じる。だが、修明はそのまま背を向けて部屋を出ていってしまった。翠華は寝台の中で寝たふりを装いながらも、信じられない想いでいっぱいだった。修明が夜這いに来たと期待したわけではない。

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