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秘め事は月の輝く夜に、あなたと~後宮華談~

第4章 心のゆくえ

「―お待ち下さいませ」
 今、言わねば、きっと一生後悔する。
 ここで、あの男を引き止めなければ、明香はこれから先、ずっと泣き暮らすことになるだろう。
 愛している。愛している。ただこの男だけを。明香の心は真っすぐにこの男性一人に向かって流れている。

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