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汽笛が鼓膜を震わした
目的地の駅
エリスは列車から降りた
見上げれば雲は白く空は青かった

女は失神してしまいエリスは約束の金を半分だけ置いてきた

（当然よね
イかせられなかったのだから）

本人は無表情ですましている
エリスは帽子をかぶって徒歩の道中をぶらり楽しんだ
忘れられない女性がいる男の憂いた顔は色っぽく、遠くに何を見ているのか目を細めて哀愁を漂わせていた

都市から離れれば牧草地が続きやがてこじんまりとした建物が見えた



孤児院に着くと、さびれた風貌ながらもしっかりとした建物があり、遠く聞こえる児童たちの声にエリスはびゅんと飛んでいった

笑顔は貴族ではなく
姉で、野草で、タンポポだ

「元気にしてたか！」

玉で遊んでいた子供たちの目がまあるく光を帯びる

「エリスだ！」
「エリスがきた！」
「わあああっ♪」
「おーねーいちゃーん！」



容赦ないタックルによろめくも次々と舞い込む子供たちを抱きしめて唇にキスし頬すりしていく

元気な様子に安心していると彼らはアルフに気がついた



「あ、男だ！男がいる！」
「エリスが男連れだ！」
「きゃあああ♪かっこいー！」



児童の群れにぎょっとなったのだろうか囲まれて唖然としてたが少年のロケット頭突きが股間に埋め込まれ、アルフは声にならない悶絶ののち膝を折る

柔らかいペニスに固い頭

目も当てられない



「これでせっくすできねーだろ！」
「こら！」



アルフは脂汗かいて押さえていた