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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

「私、もう行くから…。」


「え~!まだ時間あるっしょ~。折角朝飯作ったんだから食っていけばいいのにぃ~。」


「はぁ~?あんな事して、良く言えたもん…」


あっ…高橋さんはニヤニヤして


「あんな事~?」


「くっ…てか、どういうつもりでキ…キスなんかしたのよ…。」


「え~宮脇ちゃんの事、好きだからに決まってんじゃ~ん!」


…嘘臭い…。


黙ってジッ高橋さんを睨むと


「何で、怒ってるの?」


「へっ?怒るでしょ!いきなりされたら。」


「抵抗しなかったじゃん…寧ろいい声出てたし。」


「なっ!」


一気に身体が熱くなるのと後ろめたさが沸き上がる。

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