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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

「高橋さん…からかわないで…。」


恥ずかさで責任を高橋さんに擦り付け、身体を押し離そうとすると、高橋さんは両手で私の顔を挟み


「詞…今メチャメチャ、女の顔してる…。いい顔だよ」


勝ち誇った様に、不敵に笑う。


「やっ…止めてよ!」


羞恥心も一気に沸いてきて、顔を背ける。


高橋さんは、私のこめかみに唇を押し当てながら


「気持ち良さそうだったけど?詞あんな可愛い声、出せるんだ~。」


「やだっ!離して!」


恥ずかしかった。


自分が自分でないみたいに…どんどん丸裸にされていく気分だ。


そして…それに、抗えない。 


有無を言わせない力で、確実に高橋さんに、引き入れられていってる。

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