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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

唇が離れ、瞼を少し開くとうっすら見えた高橋さん瞳が、艶っぽく揺れる。


「あっ…高…。」


漏らした声は、顔の向きを変えた高橋さんに閉ざされ、また優しく舌で蕩かされていく。


身体のバランスを取ろうとしてたのか、無意識に高橋さんの背中に腕を回し熱い素肌にしがみつく。

 
お互いの口から、クチュっと鳴る音すら心地好く聴こえる。


「んふ…。はぁ…。」


動かす唇の隙間から、甘い吐息を漏らしてしまう。


端から見たら、恋焦がれてる恋人同士だろう。 


頭も身体も宙に浮いてしまいそう…そう感じた時…


「ガタン!」


「キャ!」 


ビックリして、身体を離す。


柴多が寝返って、テーブルにぶつかった様だ。


「あ…やだ…私。」


一気に素に戻り、こんな状況に罪悪感が押し寄せる。


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