テキストサイズ

そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

高橋さんは、話しを戻し


「そして、今回いいチャンスかなって…宮脇ちゃんも煮詰まってたみたいだし。パァ~ン!とハジケさせちゃおっかなってさ!店長と榎田さんに相談して~宮脇ちゃんをモデルに提案したのは、俺だけどね!」


満面の笑みの高橋さん、固まる私たち…。


周囲の雑音が、遠くに聞こえる。


「柴多さん、納得いって下さったかな?」


「し、しません!」


やはり柴多は、苦い顔をしている。


どうして、何に拘ってるの? 


「何で?柴多…何が納得いかないの。」


「詞…それは…。」


妙な空気が、流れる。


「柴多…。」


「はいはいはい!とりあえず、宮脇ちゃんとAchevementのこれからの活躍と発展を願って!飲んじゃおう~!」


勝手にテンションを上げにかかる高橋さん。


「なっ!本気ですか!」


「高橋さん!」


「乾ぱ~い!!」


気付けばドンドンと高橋さんに引き込まれて行く…。


この先にあんな事が起こるなんて…全然、予想だにしなかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ