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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

「コンサバ系は、突拍子もないスタイルが少ないからね、宮脇ちゃんのは突拍子過ぎた。でも、榎田さんはブランドに新しい風を吹き込みたかった。」


「えっ…。榎田さんが。」


高橋さんは、自信に満ちた顔で頷き


「そう…でも中々人材と、タイミングが揃わなかった。そんな時に宮脇ちゃんを見付けたけど、店長に聞いたらメンズに移って来たばかりだし、本当の実力が解らない…だから、時間をかけて様子見を俺たちはしてたんだよ。」


「俺たち…。」


関わってたのは、高橋さんだけじゃなかったんだ。


何か、自分の関わってる話じゃないみたい…。


「おっちゃ~ん!レモンサワーと、砂肝と~二人は?」


いきなり注文を振られ


「あっ!ネギ間に、皮!」


頼んでしまった。


「あいよぉ~!」


おっちゃんが、元気良く返事する。


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