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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

正に三つ巴じゃ無いけど、妙な空気が出来上がっていた。


ビールが運ばれてきて、高橋さんが


「じゃあ!宮脇ちゃんモデルデビューに乾杯!」


「なっ!」


「デビュー!?」


驚く私たちに


「雑誌見たっしょ!宮脇ちゃんカッコ良かったでしょ、柴多さん。」


ニヤっと口端を上げる高橋さんに柴多は


「ええ…綺麗でしたね。」


綺麗っ!?


普段聞きなれない言葉に、脈拍が上がりそうになる。 


「な、何二人とも持ち上げても、ここは割り勘だからね!」


照れ臭さを隠す様に言うと


「マジだって!」
「ホントだよ!」


二人の声が、ハモる。


「あ、有難う…。」


こ、恐いよ~! 


高橋さんは、そうでも無いけど柴多はいつもよりピリピリしてる気がする。


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