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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

「別にいいけど。」


そう言ったのは、だだ漏れの会話を聞いていた柴多だった。


「え…いいの?」


思わず答えると


『了解~!待ち合わせは、何処にする?』


はぁ…ため息を吐いて


「まだビル付近にいるから。」


『じゃあ、最寄り駅の居酒屋でいいかな!因みに俺、酉善って処に居るんだけど~!知ってる?』


『酉善』…高橋さん、私たちの行き付けの店にいるんだ!


「分かる…酉善に今から行くから。」


「酉善っ!」


柴多も驚く。


『はいは~い!出来上がって待ってるよ~ん!』


やっぱり…高橋さん軽すぎる! 


そして私たちは、一抹の不安感じながら、高橋さんが待つ居酒屋へと向かって行った。


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