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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

Trururururu ! 


携帯の着信音…ディスプレイには
『高橋樹』の表示。


「あっ…高橋さん!」


「え…。」


柴多を見やると、目を少し細めて


「出なよ…電話だろ。待ってるから。」


「う、うん…。」


恐る恐る、通話を押す。


『宮脇ちゃ~ん!おっ疲れ~!今から飲みに行かな~い?』


柴多にも聴こえるくらいの受話量が漏れる。


「高橋さん…イキナリそれですか…それに私、これから他の人と飲みに行くので。」


『え~!誰々?柴多さんでしょ!?』


なっ、何故解った!?


思わず周りを見渡してしまう。


「そうだけど…。」


すると


『ナイスタイミングゥ~!一緒に飲めばいいじゃん!』


何だって~!!!


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