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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

「高橋さんと…何で写真撮ったのかと思ってさ…。」


へっ!高橋さん!?


それを気にしたのか!


また、何で?


「高橋さんをコーディネートしたら、私も有無言わさずっとスタイリストさんにコーディネートされて…あれよあれよと、撮影になってて…。」


「ふ~ん、ポージングとか、ちゃんと出来てたよな。」


「そうそう!高橋さんが的確に指示くれたさぁ!また、上手いんだよね~持ってイキ方が!」


思い出すと、何とも言えない感覚が身体を支配していく。


「すっかり高橋さん贔屓になったよな…。」


「えっ!あぁ、そうだよね…。こないだまで胡散臭いって言ってたよね私。」


ちょっと、調子いいよね…。


私が黙り込むと


「ブランドの宣伝になるからなのか?それとも…。」


柴多もそこで言葉を止めた…その時…


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