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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

「柴多…あのさぁ…」


言いかけると


「詞、一杯だけ飲むか!」


いつもと同じ笑顔を見せる柴多に少しホッとして


「うん!奢るよ!今日のお礼に。」


「いいよ。いつもの割り勘にしとこうぜ。」


ポンッと、頭に置かれた手が、今は逆に嬉しかった。


柴多に恋愛感情としての『好き』では無いけど、人間としてやっぱり、最高にイイヤツだ! 


友人として、大事な一人なんだと実感する。


歩きながら、さっきの続きを問いかけた


「柴多…今日、他に何かあったの?」


「えっ…あぁ…。」


察したのか、少し間を置いて次に出た言葉は…


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