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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

「お疲れ様~!」


居酒屋で、解散して駅に高橋さんと一緒に歩く。


「宮脇ちゃん、楽しかったろ!」


答えありきな質問だったが


「うん。楽しかった!有り難う高橋さん!」


本当に色々学べたし、もう二度と出来ない体験だろう。


「あれ?妙に、素直じゃない?」


「はは…高橋さんも見直した…てか、普段の軽々しさに人間性を誤解してたよ。見た目で判断しちゃいけないと思ってたのに…。」


そんな私の言葉に、高橋さんは優しく微笑んだ。


「そっ…役立ったなら良かった。」


私は高橋さんを見上げ


「でも、何で私に声掛けてくれたんですか?」


これが一番の本題だった。


「あ~やっぱり気になる?」


「当たり前じゃん!」


「じゃあ、連絡先交換しよ!」


「はいぃぃ?」


何故、その展開!?


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