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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

高橋さんの方を見ると、スタッフと盛り上がっている。


帰りにでも聞いてみるか…そう思った時に高橋さんと目が合ってしまった。


ギックゥ~!


反射的に肩がすくむ私に、高橋さんは面白そうに笑う。


「高ちゃん、どうしたの?」


隣にいたスタッフが、不思議そうに聞くと、


「いやぁ~別に。」


意味深な視線を残して、話に戻った。


なっ!何だ!
今の流し目は~!


でも…今までだったら確実に鳥肌が立っていたが…ドキドキと胸に響く。


私は生搾りチューハイを一口飲み込み、ふっと思い返す。


『俺に、委ねろ…。』


真剣な瞳…。
的確な指示…。


私は、フワフワと…自分じゃない…快楽に近い感覚に襲われていた。


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