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そして僕等は絡み合う

第5章 南野 昴の場合

高橋さんはVネックシャツにジーンズ、薄手のジャケットとデザインは派手さはないのに、顔とスタイルが良いからか、それだけで凄くお洒落に見えた。


やはりイケメンは何をしても、様になるなぁ〜と改めて思う。


背の高いアジア系美人の宮脇さんと並ぶと、二人の周りだけ異空間に感じる。


俺と東さんなら、お姫様と、森のくまさんかもしれないけどな!
はっはっはぁ〜!


一人勝手に心の中で盛り上がってしまう。


そんな俺の胸の内を知らない、お似合いだと思う高橋さんと、宮脇さんは…


「嫌よ!朝からあんたのテンションに付き合ってらんないわ!何その『にょん』って!」


「あぁ〜これ?ぴょんだと人見さんが嫌そうな顔するからさぁ〜にょんにしてみたにょん!」


「にょんもぴょんも同じだ!私は一人で行くから、あんた反対車線行ってよ」


「えっ!そこまで避けるの?朝から酷い仕打ちだわ〜」


う〜ん…
俺もテンションが高い方だが、この二人も中々だ。


流石、高橋さん!
俺が一目置いた男だ!


「朝から元気ですね〜!」


「えぇ…」


小さな事でもきっかけに、東さんに話し掛けて見ると…

二人を見詰め凄く寂しそうな表情を浮かべていた。

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