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そして僕等は絡み合う

第5章 南野 昴の場合

パッチィ~ン!


目が覚めるて時計を見ると、いつも起きている時間だった。


キョロキョロと辺りを見回すと、テーブルの上には昨晩の男子会の残骸と、俺の足元にグッスリと眠り込んでいる人見さんがいた。


俺と人見さんにタオルケットが掛けられていて、高橋さんの姿はなく、多分自分の寝床に寝ているのだろう。


「ふあぁぁぁ~!結構飲んだなぁ~!」


酔っ払って高橋さんに絡んでいた様な記憶が薄っすらとあったが、二日酔いはしていない。


柔道で鍛えているからか、飲み過ぎた翌日もスッキリと起きれるタイプなのだ。


男子会と一晩寝かせて貰ったお礼までとは言えないが、テーブルの上を片付けてゴミを纏める。


人見さんが起きないか気になったが、かなり爆睡している顔はなんだか穏やかに見えた。


きっと普段から頭を使う仕事で疲れているんだろう。


ゴミを纏めたコンビニ袋をギュッと縛る。


「今日は燃えるゴミをの日だよな…あっ!」


ゴミの日…


俺はこの日を毎回楽しみにしていた。


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