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そして僕等は絡み合う

第5章 南野 昴の場合

「有難うございました!またのご利用お待ちしてます!」


人見さんがピザ屋に会計を済ましてくれた。


「ピザも届いた所で、もう一回乾杯しよっかぁ~!」


高橋さんがハイテンションで、再び乾杯の音頭をとる。


「カンパァ~イ!」


ノリノリの俺と高橋さんに反して…


「乾杯…」


人見さんはちょっと暗かった。


ムムムム!?
さっきの『運命の人』で悩んでいるんだろうか?


いつもお世話になっている人見さんのために、何とか一肌脱ぎたいものだ!


よっし!
今日は男の恋バナで盛り上がるとしよう!


俺も思いっきり東さんの話が出来て、楽しいからな!


三人とも熱々のピザを食べながら、先ずは俺が特攻隊長になってみた。


「俺も、運命の人を見つけたんです!」


「はふまはん?」


ビヨ~ンと伸びたチーズを口の中に引き込んで、高橋さんが話に乗って来てくれた。


熱いせいか聞き取り難かったけど、多分俺の愛しの『東さん』の名前だろう!


流石だ、高橋さん!
ピザも似合うぜ!


俺はスッカリ、高橋さんのファン状態だった。

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