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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

ドクンッ…。


鼓動と共に熱いものが、胸を走る。


「宮脇ちゃん…下の名前は?」


「つ、つかさ…。」


素直に答えると


「つかさ…ね。名前までカッコいいね!俺なんてミキなのに。」


屈託なく笑う高橋さんに、釣られて笑う。


「確かに!逆みたいだね!」


「つかさ…今の笑顔、可愛いじゃん!」


なっ!
こんな時に受け止める余裕ない!


固まりそうになる私に


「はい!肩に腕を掛けて…。」


「あっ、はい!」


でもそんな間もなく、指示通りに動かされていく。


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