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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

その後も高橋さんの言われるままに、あ~んなポーズや、こ~んなポーズをとらされた。


「は~い!オッケー!」


撮影終了!


あっという間に感じたけど、気付けば結構な時間が経っていた。


私は、茫然自失で立ち尽くしてると


「宮脇ちゃん!お疲れちゃん!」


高橋さんの手が、肩にポンと軽く乗る。


「は…はい…。お疲れ様でした…。」


「不思議でしょう~。気持ちよかった?」


何かフワフワする…。


魔法が解かれたら、こんな感覚なのかな…。


「はい…夢の世界みたい。」


そんな私に高橋さんは、


「そう…夢を見て、夢を魅せるんたよ…この世界は。」


妖しいくらい、優しく微笑んだ。


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