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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

「自分のところのブランドを自分の身体で表現出来るなんて、本望でしょ!」


そんな事言って、不敵に笑った。


訳、解らない!


そして数分後、ようやく現実を把握した。


要は…私自身が、モデルになるんだ。


「あ~ら素敵!彼女ハンサムね!」


「ほんまや~!カッコええやん!」


「カメラテストして貰って!」


根岸さんの側にいるスタッフが声を張る。


その後ろで保科さんが、微笑んでいた。 


スクリーンの前に立たされて、呆然としてしまう。


「じゃあ、高ちゃん後は宜しく~!」


「はいよ~!」


高橋さんが、私の側に寄ってきて囁いたのは


「俺に、委ねろ…。」

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