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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

「いらっしゃいませぇ~!何名様ですか?」


「二名です。」


人見さんは、カラオケに入ってあっという間にカウンターで、受付してしまった。


「28番どうぞ~。」


「行きますよ。」


「はぁ?」


人見さんは、真っ直ぐ部屋に向かって行く。


「有りました…ここですね。」


薄暗いカラオケの部屋の中……人見さんは、さっさと本をめくって曲を探している。


「ちょっと…。」


「有りました。」


お目当てを見付けたのか、リモコンを操作して曲をエントリーした。


「一曲だけ、マヨピョンが入ってるんです…。」


「なっ!うっそ~!」


マジ!!印税はっ!!


「1ヶ月だけの期間限定のリクエストとしてですが…。」


「1ヶ月…期間限定…。」


なんだ~一部マニア受けなだけじゃん。


「西垣さん…勝負です。」


「はい?」


「どちらが得点が高いか…マヨピョンの曲で、勝負しましょう。」


何だって!?

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