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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

グラスワインも2つ来て


「…人見さんも飲むの?」


「飲んじゃダメですか?一応成人ですが。」


「ダメじゃないわよ…。」


何か、こんな雰囲気のいいレストランで二人でワイングラス傾けるのって…微妙なんだけど…。


「乾杯しますか?」


なんだって!?


「それはいいわよ!」


「そうですか…。」


乾杯はせずに、人見さんはワインを一口飲んだ。


それから次々と料理は、運ばれてきて、どれも美味しくてご満悦。


「きゃ~!このパスタ美味しい~!」


「うっわ!この魚舌の上でとろける~!」


はしゃぐ私を人見さんは、少し口端を上げながら黙って見ていた。


最後のドルチェとコーヒーを堪能したら


「次…どうしますか?予定は、ゲームセンターになってますが。」


「う~ん、食後の運動がてらにいいんじゃない?」


ゲームも好きな私は、ここぞとばかりに人見さんに、たかってやると企んでいた。

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