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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

街中のゲームセンターは、若者やカップルで賑わっていた。


新しいゲームも入っていて、久々のゲーセンにテンションが上がる。


「わっ!これ知らな~い!あっ!あれも新作だ!」


一人はしゃいでる私に、人見さんは


「…何歳児ですか…。」


呆れた風に、言ってくる。


カッチン!と、きて思わず


「にじゅう~…いいじゃないのよ!」


言い掛けて、踏み止まった。


この~生意気小僧め!


よし、目に物言わせてくれよう!


「人見さ~ん、勝負しない?」


「勝負?」


「そう!三種類のゲームをやって、先に二勝した方の言う事を訊くってどう?」


ふんぞり返って言う私に


「…良いですけど…後悔しませんか?」


「なんっ!しないわよ!」


私が負けるの前提で、言ったわね!


「解りました…ゲーム選んで下さい。」


「分かったわ!」


余裕ぶっこきやがって~今に見てなさいよ!


心の中で高笑いしながら、ゲームを探しだした。

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