無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

椅子は引いて貰いながら座る。


「ランチのコースで、いいですか？」


「ええ…。」


人見さんの落ち着き振りに、私の方が落ち着かない。


「グラスワインありますが、飲まれますか？」


あら、気が利くわね～。


「飲むわ！」


「赤？白？」


「う…どうしよう…。」


ワインなんて詳しくないし…。


悩んでると


「ランチは魚みたいですよ…無難に白にしておきましょうか？」


「うん…そうする…。」


年下のクセに…何だか人見さんペースな気がする。


「アンティパストとでございます。」


「アンティ？」


「前菜ですよ…。」


「ふ、ふ～ん…。」


確かにカルパッチョみたいな、軽めのモノが出てきた。


サラダ付きランチセットみたいな感じなのかな？


自分で指定した割には、口コミしか調べてなかったわ！