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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

「はい…切符。」


駅に着いて、人見さんはわざわざ私の分の切符を買った。


ICカードがあるから、良かったのに…まっ、交通費浮いてラッキー!


電車は、座る所が無くて二人でドア近くに立つ。


外の景色を眺めてる人見さんは、こないだ高橋さんたちに改造計画された時の黒のジャケットに、白いシャツにグレーのブイネックカーディガン、カーキ色のチノパン…無難だな。


でも、それが妙に私の服装ともマッチしている気がした。


まあ…人見さんの性格も考えて高橋さんがアドバイスしてあげたんだろう~。


いつものオタクな感じよりは格段に別人だった。


並んでみると、背丈が大差ないな…ブーツのヒールで少し高くなった私より気持ち大きいくらいだから165cmくらいかな。


「人見さん…何歳なの?」


突然の問い掛けに、動じることもなく


「22歳です。」


22歳!若っ!!


6つも下かよ!


私がビビってしまった…。

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