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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

「ズズッ…ごっち~!」


話終わる頃に、高橋さんはお蕎麦を食べきった。


「早いわね。」


「早くしないと、のびるじゃん。かき揚げも膨張するよ!」


「はっ!確かにお汁が吸われてる!」


かき揚げ、1.2倍増しに!…いやいや、それは別として。


「解った…本当に私でいいのかな?」


「いんです!奴をギャフンって言わせたいんです。」


ガッツポーズしてる私を高橋さんはニヤニヤして見ていた。


そんな笑い方も素敵!


おっと…失恋したのに…んっでも二人が付き合ってはないんだよね?


まぁまた女子会でもして、聞き出してやる!


宮脇さんは、本棚から女性ファッション誌を取り出した。


「メンズなのに、レディースも見るの?」


「当たり前よ!トータルバランス考えるのに勉強しないと。」


宮脇さんは真面目な顔で、ページを捲る。


本当に服に一生懸命なんだ…。


高橋さんは、そんな宮脇さんを優しく見詰めているし…ガックリ…。

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