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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

ピンポ~ン!


宮脇さんは、いつも帰りは遅いけど、今日は部屋の明かりが点いているから居るみたい。


元々、レディースフロアに居たと言ってたから、女子のコーディネートはお手のものでしょ!


「宮脇さ~ん!西垣で~す!」


「は~い!」


人の声が聴こえたけど…宮脇さんの声じゃない様な…


ガチャリ…と、ドアが開いたら…


「いらっしゃ~い!」


ニッコリ微笑む高橋さん!


「さぁ~上がって~!宮脇ちゃん今、揚げ物してて手が離せなくてさ!」


「てかっ、高橋さんがいきなり、かき揚げ食べたいって言うからでしょ!」


「やっぱり、お蕎麦にはかき揚げっしょ!西垣さんも食べる~?」


何だか突然だけど、どうやら蕎麦を食べるんだよね…。


「あ…いいんですか?」


前回の事もあって気不味い…けど…


「沢山有るから大丈夫~!ねっ!宮脇ちゃん!」


高橋さんの呑気具合に、宮脇さんの顔はひきつっていたけど…。

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