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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

ヤバい…言い訳しなきゃ!


う~ん…う~ん……そうだ!


「実は、拾ったのよ!そんな事、恥ずかしくて言えないじゃない!」


あの日、会場に向かう時に人見さんに会ってるし!


あれはきっと、この時の為だったんだわ!


やっぱり、運は私に向いて来てるのね~!


「拾った……交番に届けなかったんですか?」


うっ…拾ってないもん!


「悪かったわよ…届けても仕方ないと思ったの…だったら、返すわよ!」


人見さんは、少し考え込んで


「いいです…カード入ってましたか?」


カードなんか、あったっけ?


「無かったかなぁ~?」


「分かりました……。」


プイッと視線を変えて、机に向かいパソコンを弄りだした。


何だ~!その態度!


カタカタカタと見事なキーボード捌きに、ちょっと気になった。


「何してるの?」


「チャットです。」


チャットね…あっ!人見さんも、マヨピョンのチャットの住人かも!

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